BMW1シリーズといえば、かつては唯一の後輪駆動(FR)レイアウトを持つコンパクトカーとして多くのファンから支持されてきました。しかし、現在販売されているモデルは**前輪駆動(FF)**となっています。
「いつからFFになったの?」「なぜFRをやめたの?」「乗り味は変わったの?」といった疑問を持つ方も多いはず。この記事では、BMW1シリーズがFFになった時期・背景・影響・メリットとデメリットをわかりやすく解説します。
BMW1シリーズがFFになったのはいつから?
2019年発売の3代目(F40型)からFFに変更
BMW1シリーズが前輪駆動(FF)レイアウトに変更されたのは、**2019年5月に欧州で発表され、同年9月に日本導入された「F40型(3代目)」からです。
それまでの初代E87型(2004〜2011年)、2代目F20型(2011〜2019年)は、BMWらしく後輪駆動(FR)**を採用しており、「走りを楽しむコンパクトカー」として異彩を放っていました。
つまり、F40型以降(2019年〜)がFF、F20型以前(〜2019年)はFRという明確な違いがあります。
なぜBMWは1シリーズをFFにしたのか?
室内空間の拡大というユーザーのニーズ
BMWがFFレイアウトを採用した最大の理由は、車内空間の拡大です。
FRではプロペラシャフトや後輪駆動用の構造にスペースを取られるため、後部座席の足元やラゲッジスペースが狭くなる傾向がありました。特に欧州市場や日本の都市部では、「コンパクトでも実用性を求める」というニーズが強く、FF化によってより広い室内空間を実現することが可能になったのです。
プラットフォーム統一によるコスト削減
BMWは1シリーズのFF化にあたり、MINIと同じUKLプラットフォームを採用しました。これにより、開発・製造コストの効率化が可能となり、価格面や生産体制の面で大きなメリットが生まれました。
たとえば、118iや218iなどのFFモデルは、同じ工場ラインで生産されるようになり、BMWグループ全体の戦略としても合理化が進んだと言えます。
多くのユーザーにとってFFの方が扱いやすい
BMWのアイデンティティとしてはFRが伝統ですが、一般ユーザーにとってはFFのほうが日常運転しやすいという面もあります。
たとえば、雪道や雨天などの滑りやすい路面では、前輪駆動の方が安定感と安心感が高くなる傾向があります。通勤や買い物などの日常使いを重視するユーザーにとって、FFはむしろ実用的な選択肢といえるでしょう。
FF化による走行性能や乗り味の変化
FRのような「BMWらしさ」が減ったという声も
BMWファンの中には、1シリーズのFF化について「残念」「運転の楽しさが薄れた」と感じる人もいます。
特に、FRならではの後輪が押し出すような加速感や旋回時のバランス感覚は、FFでは得られにくいため、「BMWらしい走り」を期待する人にとっては物足りなさを感じる場面があるかもしれません。
一方で街乗りではむしろ扱いやすいという評価も
とはいえ、日常的な使い勝手や運転のしやすさという点ではFFは高く評価されています。
たとえば、狭い道での取り回し、Uターンのしやすさ、燃費の向上など、FFならではのメリットを実感するオーナーも多いです。また、BMWはFFでも走りの質にこだわっており、トルクステアの抑制やシャシー性能の向上により、「FFでもBMWらしい走り」を追求しています。
M135iなど一部モデルは4WD(xDrive)を採用
なお、BMW1シリーズにはM135i xDriveなどのハイパフォーマンスモデルもあり、こちらは**4輪駆動(AWD)**となっています。
FFベースのAWDですが、走行状況に応じて前後の駆動力を制御し、安定感とスポーティさを両立しています。FRとは異なりますが、ハイグリップでパワフルな走りを求めるユーザーには魅力的な選択肢です。
FFとFR、どちらを選ぶべき?目的別おすすめ
走り重視ならF20型のFRモデルを中古で
もし「BMWはやっぱりFRじゃないと」と考える方には、F20型(〜2019年)の中古車がおすすめです。
たとえば、120iやM140iなどは後輪駆動ならではのドライビングプレジャーを感じられ、スポーツ走行にも向いています。中古市場でも比較的在庫が豊富で、FRならではの魅力を手頃な価格で楽しめます。
実用性・新しさ重視ならF40型のFFモデルを新車・認定中古で
一方、室内空間や先進装備、安全性能、燃費性能を重視するなら、F40型(2019年〜)のFFモデルが適しています。
とくに118iや118dは、運転のしやすさとBMWらしさを両立しており、普段使いから旅行まで幅広く対応できるバランスの取れたモデルです。
まとめ:BMW1シリーズは2019年からFFに!自分のスタイルに合わせて選ぼう
BMW1シリーズは、2019年のフルモデルチェンジ(F40型)から前輪駆動(FF)に変更されました。
これは単なる構造変更ではなく、室内空間の改善・コスト効率・ユーザビリティの向上といった実用的な目的に基づいた決断です。
「FRの走りにこだわりたい人」はF20型を、中身重視・日常使いメインの人はF40型を選ぶことで、それぞれのニーズに合ったBMW1シリーズを楽しむことができます。
“駆け抜ける歓び”は、FFになっても進化し続けています。